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グリーン住宅ポイント制度は、条件を満たす住宅購入・建築・リフォーム工事を行った人を対象に、商品交換や追加工事に利用できるポイントを発行する仕組みです。
この制度を利用して、期間内に申請をしようと計画している方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、グリーン住宅ポイント制度のおおまかな流れ・申請期限を解説していきます。
申請手続きは、建築主(個人・法人)と工事施工業者や住宅販売事業者がしっかりと連携して行う必要があります。
スムーズに制度を利用できるよう、準備を進めてみてください。
※本記事は、2021年2月27日時点の情報をもとに執筆しています。申請期限や流れは、「予定」として事務局から発表されているものなので、変更される可能性も考えられます。
各種の申請手続きのおおまかな流れ
申請手順は、「完了前申請」と「完了後申請」の2種類があります。
(「完了前」とは、契約後の工事完了前・引き渡し前・入居前のことを指します)
さらに、申請区分によって、申請できるタイミングが異なるので注意しましょう。
<申請区分> | <完了前申請の可否> | <完了後申請の可否> | |
---|---|---|---|
新築住宅の建築・購入 | 〇 | 〇 | |
リフォーム工事 | 戸別(1戸の住宅)の申請 | 〇 (※工事代金が税込1,000万円以上の場合のみ) | 〇 |
一括(同一建物内の複数住宅)の申請 | 〇 | × | |
既存住宅の購入 | × | 〇 | |
賃貸住宅の建築 | 〇 | 〇 |
完了前申請の流れ
完了前申請をすれば、工事の完了前にポイントを発行・利用することができます。
ただし、工事や入居完了後に必ず「完了報告」をする必要があります。
完了報告(書類提出)を行わないと、利用済みポイントに相当する金額を返金しなければなりません。
また、計画変更等によって、申請・発行したポイント数よりも実際の工事に応じたポイント数が下回った場合も、差額の返金が必要です。
完了前申請の流れは、以下の通りです。
- 工事請負契約または売買契約
- 必要書類をそろえる
- 【完了前】ポイント発行申請
- ポイント発行
- ポイント利用(追加工事・グレードアップ工事等)
- 工事または住宅引き渡し
- 完了報告(★各区分によって期限が異なる)
★完了報告の期限★
完了前にポイント発行申請をしたら、期限内に完了報告をする必要があります。
期限内に工事・引き渡しを完了させましょう。
<申請区分> | ⇒2022年5月31日 | ⇒2022年5月31日 | ⇒2022年11月30日 | ⇒2023年5月31日 |
---|---|---|---|---|
新築住宅の建築・購入 | 追加工事あり | 戸建住宅 | 階数が10以下の共同住宅等 | 階数が11以上の共同住宅等 |
リフォーム工事(税込1,000万円以上) | 追加工事あり | 戸建・共同住宅等(耐震改修なし) | 階数が10以下の共同住宅等(耐震改修あり) | 階数が11以上の共同住宅等(耐震改修あり) |
賃貸住宅の購入 | 全て | – | – | – |
※既存住宅は、完了前のポイント発行申請はできません。
※郵送の場合は必着。
完了後申請の流れ
完了後申請の場合は、完了前申請よりも手続き工程が少なくて済みます。
ただし、同一建物内の住宅をまとめてリフォームする場合(一括申請)は、完了後の申請はできません。
完了後申請の流れは、以下の通りです。
- 工事請負契約または売買契約
- 工事または住宅引渡し
- 必要書類をそろえる
- ポイント発行申請
- ポイント発行
- ポイント利用
ただし、追加工事へのポイント交換申請は、ポイント発行申請と同時に行う必要があります。(追加工事契約を先に行う)
ポイント発行申請の開始時期・期限
ポイント発行については、開始時期までに、工事施工業者や販売事業者と話し合っておくことをおすすめします。
申請の受付開始予定
「完了前申請」受付開始予定(新築・リフォーム・賃貸):2021年4月初旬 ※窓口・郵送
「完了後申請」受付開始予定(新築・リフォーム・賃貸・既存):2021年5月初旬 ※窓口・郵送
※オンライン申請受付開始予定:2021年6月初旬
ポイント発行申請の期限
遅くとも、2021年10月31日 ⇒ [延長決定]2021年11月30日までです(郵送の場合は必着)(オンライン申請は2021年12月15日まで)
この期限は、制度予算の執行状況によって早まることも考えられます。
ギリギリになって焦らないように、期限に余裕を持って申請しましょう。
ポイント交換イメージ
商品交換や追加工事は、グリーン住宅ポイント制度事務局(以下「事務局」と略)が間に入ることでポイント交換ができる仕組みになっています。
ポイントの商品交換の期間は、2021年6月初旬~2022年1月15日 ⇒ 2022年2月15日です。
追加工事は2020年12月15日から契約が可能。後日、事務局にポイント発行申請とポイント交換を同時に行うことで、ポイントを消費できます。
商品交換をする場合
「申請者(建築主等)」がポイントの商品交換申請をすると、「事務局」から「交換商品提供事業者」にポイント相当の代金が支払われます。
これにより、「交換商品提供事業者」から「申請者」に商品が提供されます。
追加工事をする場合
追加工事にポイントを使う場合、ポイント発行申請・追加工事へのポイント交換申請は工事施工業者や住宅販売事業者の代理申請のみが対象です(建築主・申請者本人のみの申請は不可)
「代理申請者(工事施工業者・住宅販売事業者)」が追加工事へのポイント交換申請をすると、「事務局」から「代理申請者」にポイント相当の代金が支払われます。
「申請者(建築主等)」は「事務局」からのポイント発行通知によって、手続き状況を確認できます。
申請者と事業者で作成する書類があるので、両者でよく話し合って進めることが大切ですね。
まとめ
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グリーン住宅ポイント制度の申請手続きの流れを紹介してきました。
申請パターンには「完了前」「完了後」の2種類があり、各期限内に必要書類をそろえて事務局に提出する必要があります。
ポイント利用による追加工事には、既存住宅の場合は「遅くとも2021年10月31日まで」、その他の場合は「2022年1月15日・2022年10月31日・2023年4月30日まで」に完了させるという期限があるので注意してください。
制度予算の状況により、申請期限は早まる可能性もあります。
関係業者と連携しながら、早めに申請準備を行っていきましょう。
※参照:国土交通省「グリーン住宅ポイント制度について」(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000181.html)
※参照:グリーン住宅ポイント事務局ホームページ(https://greenpt.mlit.go.jp/)