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国会の令和2年度第3次補正予算案に盛り込まれた、「グリーン住宅ポイント制度」。
一定の省エネ性能等を満たす新築の住宅には最大40万円相当、リフォーム住宅には最大30万円相当のポイントが付与されるお得な制度です。
さまざまな住宅の条件を満たしていても、期限に間に合わなければポイントをもらうことができません。
そこで今回は、グリーン住宅ポイント制度の「対象期間」について紹介します。
期限を把握して、お得に住宅投資をしていきましょう。
グリーン住宅ポイントの対象期間と契約内容
制度の期間として覚えておきたいキーワードは、令和2年(2020年)12月15日~令和3年(2021年)10月31日です。
それぞれの住宅の特色によって契約内容が異なるので、ひとつずつ確認していきましょう。
対象期間(1):注文住宅を新しく建てる場合
2020年12月15日~2021年10月31日の期間に、工事請負契約を締結したもの(変更契約は除外)
対象期間(2):新築分譲住宅を購入する場合
完成から1年以内かつ人の居住に提供したことのない住居に関し、2020年12月15日~2021年10月31日の期間に、売買契約を締結したもの(変更契約は除外)
対象期間(3):既存住宅を購入する場合
不動産登記事項証明書で新築と記載されている日づけが2019年12月14日以前の住宅において、2020年12月15日~2021年10月31日の期間に売買契約を締結したもの(変更契約は除外)
対象期間(4):賃貸住宅を新しく建てる場合
2020年12月15日~2021年10月31日の期間に、工事請負契約を締結したもの(変更契約は除外)
対象期間(5):リフォームをする場合
2020年12月15日~2021年10月31日の期間に、工事請負契約を締結したもの(変更契約は除外)
ポイント発行申請・完了報告の期限も確認
重要な点は、ただ期限内に契約を締結しただけでは、グリーン住宅ポイント制度のポイントは付与されないということです。
ポイントをもらうための「ポイント発行申請」が必要になります(申請期間は、2021年2月頃に国土交通省から公表される予定)
ポイント発行申請は、原則として工事完了の後に手続きを行います。
しかし、下記のような大がかりな工事に関わるケースでは、工事完了前であっても申請に必要な書類が整えばポイント発行申請を行うこともできます。
- 注文住宅の新築
- 新築分譲住宅の購入
- 賃貸住宅の新築
- リフォーム(請負金額が税込1,000万以上)
住宅が建つ前にポイント発行申請をした場合は、工事完了後に「完了報告」の義務があります。
そのため、完了報告の期限も確認しておきましょう。
ほとんどの期限が令和4年(2022年)1月15日 ⇒ 5月31日ですが、工事の規模によって優遇されていることもあります。
遅くとも、下記の期限までには住宅が建築し、建築基準法に基づく検査等も完了しているように計画を立ておくことがポイントです。
完了報告の期限(1):注文住宅を新しく建てる・新築分譲住宅を購入する場合
追加工事へポイントを交換する場合、2022年1月15日 ⇒ 2022年5月31日までに書類を提出。
商品のみへポイントを交換する場合、
- 戸建ての住宅は
2022年4月30日⇒ 2022年5月31日 - 階数が10以下の共同住宅等は
2022年10月31日⇒ 2022年11月30日 - 階数が11以上の共同住宅等は
2023年4月30日⇒ 2023年5月31日
までに書類を提出。
完了報告の期限(2):賃貸住宅を新しく建てる場合
2022年1月15日 ⇒ 2022年5月31日までに書類を提出。
完了報告の期限(3):リフォーム(請負金額が税込1,000万以上)する場合
追加工事へポイントを交換する場合、2022年1月15日 ⇒ 2022年5月31日までに書類を提出。
商品のみへポイントを交換する場合、
- 請負契約金が1,000万円以上のリフォームは
2022年4月30日⇒ 2022年5月31日 - 階数が10以下の耐震改修を実施する場合は
2022年10月31日⇒ 2022年11月30日 - 階数が11以上の耐震改修を実施する場合は
2023年4月30日⇒ 2023年5月31日
までに書類を提出。
参照:国土交通省「グリーン住宅ポイント制度の内容について」(令和2年12月15日時点)
まとめ
グリーン住宅ポイント制度の対象となるための、各種契約の期間や完了報告の期限について紹介してきました。
基本的には、令和2年(2020年)12月15日~令和3年(2021年)10月31日に工事や売買の契約をすることが対象と覚えておきましょう。
エネルギーや環境に配慮した一定条件を満たす住宅を契約して、完了報告の期日までに工事を完了させれば、お得なポイントが付与されます。
ぜひこの機会に、グリーン住宅ポイントの制度を活用してみてくださいね。