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グリーン住宅ポイント制度は、2020年12月15日〜2021年10月31日に一定水準の住宅建築・購入・リフォーム契約をした方が対象の制度です。
各条件を満たすことで1ポイント=1円相当のポイントを発行して、対象商品や追加工事へ交換することができます。
今回は、ポイントと交換できるもの・追加工事と交換する際の注意点を解説していきます。
スムーズに手続きをして制度を最大限に活用するために、ぜひ参考にしてみてください。
(グリーン住宅ポイント制度の概要をチェックしたい方は、ecoるの「グリーン住宅ポイント制度の対象工事を確認しよう!【2021年】」もご一読ください)
グリーン住宅ポイント制度でポイントと交換できること・もの
グリーン住宅ポイント制度で発行したポイントは、以下の2種類のもの・ことと交換ができます。
- 省エネ関連グッズや子育てグッズなど、日常に役立つ商品
- 「新たな日常」や防災に対応した追加工事(1,000ポイント単位で換算)
※ただし、賃貸住宅の建築で発行されたポイントは追加工事にのみ利用が可能です。商品への交換はできません。
※ポイント利用の条件を満たしていれば、商品と追加工事のどちらかだけでなく、両方に交換することもできます。
ポイントを商品に交換する場合は商品一覧から欲しい商品を選ぶだけなので、比較的簡単に手続きができます。
しかし、追加工事へ交換する場合は、事前準備やいくつかの書類作成が必要です。
交換できる工事内容と手続きの流れ・期限をよく確認していきましょう。
グリーン住宅ポイントで交換できる追加工事・内容
グリーン住宅ポイントで交換できる追加工事は、主に以下の2つに分けられます。
- 「新たな日常」に関する工事
- 防災に関する追加工事
(ただし、グリーン住宅ポイント制度の対象の住宅建築・リフォーム工事を複数事業者へ分離発注した場合、追加工事への交換ができないので注意してください)
1.「新たな日常」に関する工事
【ワークスペースの設置】
- 屋内または屋外にワークスペースを設置
- テレワークに関連する設備を設置
- 間取りを変更
- 共同住宅に共用ワークスペースを設置
【音環境を向上する工事】
- 防音設備を設置
【空気環境を向上する工事】
- 換気設備などを設置
- 空気浄化作用のある製品を設置
【菌やウイルスの拡散を防止する工事】
- 非接触型の設備を設置
- 玄関周りなどに洗面化粧台・手洗器・立水栓を設置
- 抗菌・抗ウイルス建材を設置
【家事負担軽減に役立つ工事】
- キッチン周りの設備を設置
- 浴室周りの設備を設置
- 洗面所周りの設備を設置
- トイレ周りの設備を設置
- 宅配ボックスを設置
- 家事負担を軽減する収納を設置
2.防災に関する追加工事
【停電や断水への対策】
- 蓄電池を設置
- 太陽光発電を設置
- V2H・EV充電設備を設置
- 家庭用燃料電池を設置
- 非常用発電設備を設置
- 貯水システムを設置
- 雨水タンクを設置
- 電気設備を移設
【水害や台風への対策】
- 屋根瓦の飛散を防止
- 窓ガラスの飛散を防止
- 止水板を設置
【地震への対策】
(躯体に関する耐震対策は除外)
- 感震ブレーカーを設置
- 家具固定器具を設置
- 窓ガラスの飛散を防止
それぞれの工事は、「発注者が前もって工事代金を事業者に清算して、あとからポイント発行ぶんを充当する」ということはできません。
必ずグリーン住宅ポイント制度の事務局を通して、追加工事ポイントを相殺するようにしてください。
グリーン住宅ポイントで追加工事に交換する流れ
追加工事へのポイント交換は、申請者本人ではなく、代理申請者(工事施工者または販売事業者)を通してグリーン住宅ポイント制度の事務局へ申請する必要があります。
ポイント発行時には、申請者にも追加工事に利用されたポイントが通知されるので安心です。
ポイントから追加工事へ交換する基本的な流れ(完了後申請の場合)は、以下の通りです。
【申請者】(工事発注者 / 住宅購入者) | 【代理申請者】(工事施工者 / 販売事業者) | 【グリーン住宅ポイント制度の事務局】 |
---|---|---|
制度対象となる工事請負契約または不動産売買契約を結ぶ(※1) | ||
追加工事請負契約を結ぶ(※1) | ||
工事完了(追加工事を含む) | ||
ポイント発行の代理申請 / 追加工事への交換申請(※2) | 申請を受理する | |
追加工事代金を受け取る | 追加工事を支払う | |
ポイント発行 / 追加工事代金と交換する(※3) | ポイント発行 / 追加工事代金と交換する(※3) |
(※1)
追加工事の契約が、最初の工事請負契約に含まれていても大丈夫です。しかし、特約や見積などの書類で、追加工事交換の対象となる工事内容・金額が明示できていることが条件です。
(※2)
代理申請する事業者が、ポイント発行申請書とともに以下の書類を提出します。
- 「追加工事交換申請書」
- 追加工事の契約書
- 追加工事が確認できる工事後の写真
- 「追加工事交換用口座登録申込書」(初回のみ)
- 口座情報が確認できる書類(初回のみ)
(※3)
追加工事交換で申請されたポイント相当の振込は、工事完了後・完了報告の審査後におこなわれます。
グリーン住宅ポイントで追加工事に交換する期限
ポイント発行の期限は2021年10月31日 ⇒ [延長決定] 2021年11月30日(郵送の場合は必着)(オンライン申請は2021年12月15日)です。
ポイント発行の申請方法は、「(工事)完了前申請」と「(工事)完了後申請」の2種類があります。
基本的な申請は、すべての工事が完了した後におこないます。
しかし、本工事が「新築住宅の建築・購入」「賃貸住宅の建築」「リフォーム」の各条件に該当する場合は、完了前申請も可能です。
完了前申請をしてポイント発行をした場合は、2022年1月15日 ⇒ 2022年5月31日までに追加工事も含めて完了報告をする必要があります。
まとめ
グリーン住宅ポイント制度のポイントで交換できる追加工事などについて紹介してきました。
今回の要点をまとめると、以下の通りです。
- ポイントと交換できるのは、「新たな日常」と防災に関する工事のこと。
- 追加工事にまつわるポイント申請は、事業者が代理で行う必要がある。
- ポイント発行申請は遅くても
2021年10月31日⇒ [延長決定]2022年11月30日(オンライン申請は2021年12月15日)、完了報告は2022年1月15日⇒ 2022年5月31日までにおこなう。
施行事業者とよく話し合い、手順を整理して申請すれば、けっして難しいことではありません。
グリーン住宅ポイント制度を活用して+αの工事をすれば、より快適な生活を手に入れることができるでしょう。
ぜひ期限までに余裕を持って準備を進めてみてください。